ESDの推進

【開催報告】近畿地方ESD推進ネットワーク地域フォーラム2023 ~境界線のない、学びのための出会い~

更新日:2024年03月22日

2024年2月18日(日)、ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター=大阪市中央区)にて、「近畿地方ESD推進ネットワーク地域フォーラム2023~境界線のない、学びのための出会い~」を開催しました。

学校教員、教育委員会、NPO関係者、自治体、学生など様々な方にご参加いただきました。事例紹介、対談、パネルディスカッション、参加者ネットワーキングを通して先進事例から刺激を受けるとともに、参加者間の共通の悩みや課題共有、情報交換と今後の人的ネッワークづくりを行いました。

<開催概要>
○ 日時:2024年2月18日(日)10:00〜16:00
○ 会場:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)5階特別会議室
○ 参加者:60名(スタッフ関係者を除く)
○ 主催:近畿地方ESD活動支援センター、環境省近畿地方環境事務所

<詳細>
第1部 2023年度学び合いプロジェクトの報告
今年度開催した学び合いプロジェクト第3回で取り上げた「こどもエコライフチャレンジ」について、実施経緯など学び合いプロジェクトでは話しきれなかったことをお話いただきました。
登壇者:NPO法人気候ネットワーク 広瀬和代氏

第1部 気候ネットワーク広瀬さんからの報告

第2部 「いま」知りたい!学校のESD実践事例
地球温暖化防止全国ネット理事長の高田研氏に進行をお願いし、ユネスコスクールとしてたくさんの実践を行う豊中市立新田小学校と、気候変動に関する授業に継続して取り組む堺市立日置荘小学校の事例について各小学校からお話いただきました。
登壇者:一般社団法人地球温暖化防止全国ネット 理事長 高田研氏
    豊中市立新田小学校 校長 安家紀子氏
              教諭 津嶌杏奈氏
    堺市立日置荘小学校 校長 稲葉淳郎氏
              教諭 谷口恵美氏

第2部 登壇者とコーディネーターの高田さん

環境教育・ESD実践動画100選認定証授与式
午後の再開の前に、「環境教育・ESD実践動画100選認定証授与式」を行いました。環境省が選出する同動画100選には、近畿エリアから9作品が選出されましたが、12月に東京で開催されたESD全国フォーラムで賞状授与ができなかった下記3団体への認定証授与式を行いました。
受賞団体および受賞作品
・公益財団法人吉野川紀の川源流物語 森と水の源流館「ESD授業づくりセミナー」動画
・NPO法人エコレンジャー「エコカレーづくり」動画
・奈良教育大学附属中学校「学校の机の天板が県産のスギになるまでのストーリー」動画

第3部 「滋賀県立伊香高校断熱ワークショップ」が地域の一大トピックになるまでと、それから
断熱ワークショップに参加した高校生にも登壇してもらい、伊香高校で断熱ワークショップの実施に至った経緯や、地域および学生たちの反応などを対談形式で報告してもらいました。
登壇者:ONESLASH株式会社・滋賀県MLGsふるさと活性化大使 清水広行氏
    エネシフ湖北 桐畑孝佑氏
    滋賀県立伊香高等学校 教諭 富山昌彦氏、ほか高校生4名

第3部 滋賀県立伊香高校断熱W.S.登壇者の皆さん

参加者ネットワーキング
4つのグループに分かれ、教員間共通の課題、セクターを越えた連携の課題などを話し合いました。最後にグループを越え、全員で名刺交換を行いました。

参加者ネットワーキングの光景

参加者アンケートに記載してもらった感想の一部です。
第1部
・プログラムの作り方やこどもたちの活動とつなげる考え方がとても参考になりました。
・学校に寄り添った取組に興味を持ち、ワークブックは実践に役立つツールと感じました。
・総合的な探求の時間に様々な行事も加え、全員を行動させていく活動にしていきたい。

第2部
・児童のESDを進める動機づけについて、実践事例から見通しをもつことができた。
・自分が担当している学年と同じ学年のこどもたちが、こんなに主体的にESDの取組をしていることを知り、とても刺激になりました。教師の外部への働きかけや場づくりでこどもたちが変わるんだと感じました。
・学校のESDの取組の中で、先生方の困りごとややりがいなどの生の声を聞くことができてよかったです。

第3部
・学校断熱に興味があり、苦労や課題、なによりも効果(断熱だけでなく、生徒の意識)を知ることができてよかった。
・学校のやりたいことに伴走するコーディネーターの役割、非常に有意義な情報でした。高校生たちの興味や理解が深まっていく過程が見られて良かったです。
・時間捻出等の協働の難しさを感じながら報告を聞いて、地域や企業との協働化の魅力を感じた。

参加者ネットワーキング
・中間支援団体の方々といろいろと情報共有できたのがよかったです。
・異業種の方々と話ができる機会をいただき、ありがとうございました。学校での年間計画づくりにまだまだ悩むことと思いますが、様々なご意見をいただき、たいへん参考になりました。今後も人とのつながりを大切にして、ESDを本校でも広めていきたいと思います。

以上です。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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