ESDの推進

地域資源を活用して子どもたちの学ぶ力を育てる授業をつくろう~近畿ESDフォーラムを開催しました

更新日:2019年01月31日

近畿地方ESD活動支援センター事業の一環で、1月12日に近畿ESDフォーラムを開催しました。フォーラム当日は、学校教員・自治体職員・地域拠点の100名を超える参加があり、まさに多様なステークホルダーが交流する機会となりました。

今年度、近畿ESDセンターでは、学校教員による「ESDの視点で地域資源を活用した学習指導案の作成・実践」を応援する事業に取り組んできました。

≪授業づくりにむけた近畿ESDセンターの支援≫

・自治体との出会いの場づくり

・夏の指導案検討会

・授業実践

フォーラムでは、文部科学省国際統括官付の徳留専門官より、「社会に開かれた教育課程とESD」と題した講演や、奈良教育大学次世代教員養成センターの中澤准教授より、「SDGsの達成に貢献する教育ESD」と題したESD-SDGs解説をいただき、参加者にとって今後の活動の指標となるお話を聞くことができました。また、本事業で近畿ESDセンターがESD授業の学習指導案作成・実践を支援した2名の先生から、指導案作成に至る経緯や授業の様子、自治体・地域の拠点との連携による子どもたちの学びに表れた成果などに着目して発表していただきました。

午後からのワークショップでは、3会場に分かれて「学校・行政・拠点による授業・事業をつくろう!」というテーマで、主体間連携によるESDの授業づくりに実際に取り組み、その話し合いから得られた「学校・行政・拠点が連携してESDを進める上でのコツや留意点」について話し合いました。最後に全体会では、各会場でまとめた、連携を進める上でのコツや留意点を全体で共有し、持続可能な社会の創り手の育成に向けて参加者の想いをしっかりとつなげることができました。

参加者からは、「ESDを広めるためにも、『つなげる力』『つながる力』はとても重要。自分ももっと発信していきたい。」「信頼関係を築いていく中で行政や拠点の方と連携しながら授業実践していきたいと改めて思った。」といった感想があり、ESDの推進や主体間連携に向けた意識の高まりを感じることができました。

(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

 

 

 

 

 

 

 

 

(奈良県平群町立平群北小学校の中澤先生。実践発表では、授業を通して感じられた子どもたちの変容についてお話いただきました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

(実践発表を聞いて、参加者は、授業づくりの過程が学べ、教材化の視点が広がったとのことでした。)

 

 

 

 

 

 

 

(午後のワークショップでは、学校・行政・拠点の三者で和気あいあいと授業づくりに取り組みました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

(連携をすすめるために大切なポイントを全体会で共有し、近畿ESDセンター企画運営委員会委員長から、学校と地域をつなぐためのキーパーソンを探すことの必要性と、ESDで育つ資質・能力は学力向上の要因ともなる、といったコメントがありました。)

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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