ESDの推進

環境省「ESD for 2030学び合いプロジェクト」始動!! ~近畿分科会「脱炭素型ライフスタイルを促すESD学習プログラムの向上」

更新日:2021年08月16日

今年度から、全国8か所にある各地方ESDセンターが、それぞれESD推進に資する分科会のテーマを設定し、地域内外の参加者による相互の学び合いや実践活動を行う「ESD for 2030 学び合いプロジェクト」が始まっています。地域ESD拠点はもちろん、ESDに関心のある様々な主体が地域を超えて参加し、得られた知見を活かして同様の取り組みを全国に広めていくことを目的としています。

近畿分科会のテーマは、「脱炭素型ライフスタイルを促すESD学習プログラムの向上」です。

「地域ESD拠点」等の施設や学習教材などの資源を活かして、学習者の「気づき」「感動」「探究の欲求」などが得られるように、学習プログラムの質を高めることを目指します。

学習プログラム案の提供は、京エコロジーセンター(京都市環境保全活動センター)指定管理者の京都市環境保全活動推進協会(地域ESD拠点)です。京エコロジーセンターに来館する中学生向けのESD学習プログラムのブラッシュアップを図るにあたり、参加者にはそれぞれの専門性を生かした意見交換を通して脱炭素社会の実現に貢献するモデル事例創出に参画していただきます。

全5回の分科会では、約20名の参加者同士の関係性の構築も大切なポイントです。

顔の見える関係性を構築するために、各自が工夫を凝らしたパワーポイントプレゼンテーションによる1分間自己紹介や、少人数による意見交換ができるブレイクアウトルームの活用、チャット機能を使った全員での意見交換などの様々な工夫もしています。また、学び合いでブラッシュアップした参加者自身の活動やプログラムを共有する場も設けて行く予定です。

参加者からは、「よい出会いの機会が得られ、異なる職種の方との交流が刺激的で楽しい時間となる。」「もっと、つながりを深めたり意見を交わしたりしたい。」と言った前向きな感想もあり、世代や地域を超えたつながりで、「目指せ!脱炭素」チーム結成の期待が持てます。

分科会は第2回まで終了しました。毎回、参加者の意欲的な学びの姿勢に事務局としても大変嬉しく感じています。

以上、今回のESDサポート情報でした。

(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

持続可能な社会の構築に向け、脱炭素社会の実現は喫緊の課題です。市民レベルでの脱炭素化への参画も必須と言えます。分科会での学び合いを通して、分科会参加者がプログラムを提供する相手である学習者が自身のライフスタイルを見直し、価値観と行動の変容を促すことができるように、ESD学習プログラムの質を高めていきます。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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