ESDの推進

参加者同士の学び合いによって意欲もプログラムの質も向上! ~環境省「ESD for 2030学び合いプロジェクト」近畿分科会~

更新日:2021年11月25日

11月20日をもちまして、「脱炭素型ライフスタイルを促す学習プログラムの向上」をテーマに取り組んだ、環境省「ESD for 2030学び合いプロジェクト」近畿分科会の全日程を終了しました。全5回の計画でスタートした近畿分科会ですが、参加拠点有志のプログラム案発表とブラッシュアップのための意見交換の機会について当初予定より多くの希望をいただいたため、2回をプラスした計7回の学び合いの場を実施しました。(第2回目終了時のブログはこちらです。)

上記の学び合いに加え、11月3日には、京エコロジーセンターにて実践の機会を持ちました。この実践の機会では、分科会で意見交換をしてブラッシュアップした中学生向けプログラムを、奈良教育大学附属中学校ユネスコクラブを対象に試行しました。当日は、分科会有志の参観もあり、貴重なプログラム試行の場となりました。

先日実施した分科会最終回では、実践の機会を担当された京都市環境保全活動推進協会(京エコロジーセンター指定管理者)の石田さんから、実践の報告をいただいたあと、分科会講師の中澤静男先生(奈良教育大学 准教授)から講評をいただきました。

講評のなかでは、
・自分と課題とのつながりを見出だす(学習者自身の体験を基に導入し、課題に近づける)
・学習者相互の交流による学びの形成(学習者の意欲と学びの深化)
・プログラム提供者自身が教材(人からの学びは大きい)
・行動変容を具体的に促す問いの投げかけ(問いで始まり問いで終わることで、ESDプログラムとなり得る)
などのポイントを提示いただき、参加者のさらなる学びにつながりました。

この近畿分科会では、地域ESD登録拠点を含む近畿内外の拠点、学校教員、自治体、有識者など、多様な参加者の分野を超えた意見交換の機会が多く持てるよう設計したことで、学びの深まりが確認できました。今回の学びを自身の授業や施策、活動等に生かしていただけるよう、今後もサポートしていきたいと思います。                                                                                                                      

環境省「ESD for 2030学び合いプロジェクト」各分科会(全国8地域の地方ESDセンターが実施)の学びの成果については、12月11日に開催されるESD推進ネットワーク全国フォーラム2021 で共有することになっています。ご関心のある方は、ぜひお申込みください。

以上、今回のESDサポート情報でした。
(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

プログラムの開始(導入の様子)
グリーンコンシューマーの展示コーナーに移り、展示物に触れながら賢い消費について学ぶ。
グリーンコンシューマーの展示コーナーに移り、展示物に触れながら賢い消費について学ぶ。
グリーンコンシューマーの展示コーナーに移り、展示物に触れながら賢い消費について学ぶ。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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