ESDの推進

都市部で環境教育を実践するには

更新日:2015年08月25日

兵庫県が実施されている環境学習実践研修の見学に伺いました。兵庫県は、幼児期の環境学習について指導力の向上を図るため、参加体験型の「環境学習実践研修」を実施されています。
詳しくは 兵庫県のHP

昨年のESDユネスコ世界会議で発表されたESDグローバルアクションプログラム(GAP)のなかで、ESDを実践する教育者の育成が重要項目として挙げられました。その中に、就学前教育の教員養成および職教員研修にESDを取り入れることも含まれています。今回は、近畿管内での就学前教育へのESDの導入支援にむけた情報収集として、神戸市で開催された環境学習実践研修に参加しました。

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研修の参加者の保育士の皆さん、はじめは環境教育という言葉に敷居の高さを感じているようでしたが、研修を受ける中で日頃の取り組みの中に環境教育やESDの視点があったことに気づかれたようです。都市だから農村だからと限界を設けず、どこでも環境について子どもたちに伝える視点を持つことが可能なことを学びました。

講義では、先生方が「科学の目」も持ち、意図的、系統的なアプローチを心がけることで、子どもたちの学習をより深くすることができるとの紹介がありました。これを実現するためのハードルは高そうですが、このような研修をたびたび開催し、各自の取り組みについて相互に参照することが、各園での環境教育の質を高めることにつながると感じました。

今回の研修で得た知見は、今後の就学前教育へのESDの導入に関する取り組みでの助言・情報提供に活かしていきます。
 (赤石)

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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