ESDの推進

【開催報告】2023年度 ESD for 2030 学び合いプロジェクト 事例から学ぶESD~学校と地域の連携~ 第2回 ESDの一石二鳥の取り組み方

更新日:2023年11月07日

2023年10月14日(土)、エル・おおさかにて、「2023年度 ESD for 2030 学び合いプロジェクト」のシリーズ第2回「ESDの一石二鳥の取り組み方」を開催しました。
本プロジェクトは全5回の開催を予定しており、学校と地域の連携をテーマに様々な立場の方が学び合う場です。第2回は、ESDに取り組む環境教育施設の方やNPO関係者や学校教員など、17名の方にご参加いただきました。

<開催概要>

○ 日時:2023年10月14日(土)14:00〜16:00
○ 会場:エル・おおさか
○ 参加者:19名(関係者除く)
○ 主催:近畿地方ESD活動支援センター、環境省近畿地方環境事務所

第2回は和歌山大学教育学部附属小学校の中谷栄作先生と和歌山県橋本市教育委員会教育長の今田実先生にご登壇いただき、橋本市での実践についてお話いただきました。
前半は講師の方からの講演、後半は参加者間での意見交換を行いました。

①講演の部

中谷先生の講演では、小学校で実施したESDについてお話いただきました。防災教育から始まり、環境や平和、主権者教育といった要素を取り入れた実践でした。語り部さんに話を聞いて子どもたちが自分事化したことで自治体に対して提案を行ったことや、地域に対して行った働きかけといった、子どもたちのアクションが印象的でした。
その後今田先生の講演では、地域ぐるみで子どもを育てる仕掛けや地域の好循環についてお話いただきました。人づくり、夢づくり、地域づくりの過程で大人のまなざしが変化し、持続可能な社会の創り手を育てることにつながるということを、事例を交えながらご説明いただきました。


②意見交換の部

意見交換の部では、「学校と地域の連携を深めるため、あなた(あなたの所属する団体)の課題は?」をテーマに各セクターがそれぞれの立場の課題を挙げていきました。中でも特に学校と関わる機会がないことが複数のセクターから課題として出ました。この対策としては学校に既に関わりのある人物をうまく利用する、「地域コーディネーター」や「ゲストティーチャー」等の活用法が挙げられました。
ほかにも、「商店街を利用した地域活性化」や「地域の課題を知る」、「地域の歴史を知る」等、地域内での団結をより深めるなどのアイデアも出ました。
学校との連携のために、様々な方向からのアプローチがあることを学び合いました。

ご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。
(※講演資料、動画については参加者限りの公開となります。ご了承ください。)

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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