ESDの推進

参加者のニーズに寄り添った効果的な場づくりに向けて(ESDフォーラム2020年度から)

更新日:2021年01月26日

毎年、近畿ESDセンターでは、学校・自治体・地域でESDを推進する拠点等がESD推進について学ぶと共に、三者が出会いつながることを目的に近畿ESDフォーラムを開催しています。昨年度までは大阪市内に会場を設けて対面形式で実施していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインで開催しました。100名近くの方に申し込みを頂き、午前は基調講演と事例発表、午後はESD授業づくりワークショップを行いました。

オンラインになっても、目的とするコミュニケーションや新たな出会いの場が創れるのかという不安がありましたが、アンケートからは、「WEBでの研修、ワークショップの可能性を感じることができました。」「開催時間に行動を合わせる難しさはありますが、移動の必要がないのは助かります。」といった意見をいただき、場所・時間・移動などの理由から、これまで参加することが叶わなかった方々を巻き込んだ学びの場を、オンラインだからこそ実現することができたことが確認できました。 

一方で、ZOOMのブレイクアウトルーム機能を活用したワークショップでは、参加者のインターネット環境の不具合、直前のキャンセルによるグループの人数減といった課題などがあり、出会いの場以上の深まりを創るには難しい面がありました。しかし、全体会(ワークショップの成果共有等)の後に、少人数のグループに分かれて振り返りや今後の連携に向けたフリートークの時間を確保するなど、意見交換の形を様々に工夫することで、対面での実施時のような対話の場や新たなつながりを創ることができるのではないかと感じました。

今後は参加者をどのような状態に導きたいかという目標に応じて、オンライン・対面のそれぞれの良さを活かした場づくりをしていきたいと考えています。

以上、今回のESDサポート情報でした。

 (蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)

参加者からはオンライン開催を継続してほしいという意見を多くいただきました。また、フォーラム終了後には希望者と講師との意見交換の時間を設け、対面で名刺交換をしているような感覚でお話をしていただきました。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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