地域循環共生圏づくりの推進

地域循環共生圏のステップを次に進めるための場づくりのコツ~ステークホルダーミーティング報告~

更新日:2022年10月27日

 9月から、環境省「環境で地域を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業(以下、地域循環共生圏PF事業)」で採択された近畿の活動団体が主催で開催するステークホルダーミーティング各地でが行われています。
 ステークホルダーミーティングは、今年度から活動団体が主催する形に変わり、きんき環境館は企画助言や当日サポートとして開催支援をしました。活動団体は、このミーティングの機会を活用してステークホルダーとの関係性を構築・発展できるよう、地域ごとに様々な工夫が見られました。
 例えば、新たな事業アイデアを生み出したり、ステークホルダー間の関係性を強化したい地域は、ワークショップをプログラムに取り入れました。ワークショップの班分けは多様な主体で構成されるように工夫し、ファシリ―テータ―をつけて参加者が発言しやすい場づくりに配慮しました。その結果、ステークホルダーとの新たな関係性ができ、新たな事業提案につながりました。
 また、現在進めている事業の質を高めるために地域の様々な主体から広く意見をいただきたい地域は、全員が対面型で意見交換ができるよう机をロの字型にした結果、意見の質が高まり課題解決に繋がる提案が出る機会となりました。(キャプション写真参照)
 このような工夫によって、参加者全員のモチベーションが高まり、事業構築の新たなアイデアを得ることができます。また、初めての参加者にとっては新しい出会いを通じて地域循環共生圏への理解が深まると共に、自身の活動のブラッシュアップにもつながります。
 きんき環境館では、地域循環共生圏の構築はこのような一つ一つの積み重ねが大きな成果を生み出すと考え、地域の方々の声を拾いながら日々支援をしております。
(蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)

これまでの取り組みを俯瞰して見直し、新たなアイデアを生み出す場とするために地域ごとで検討して開催されました。1枚目:八木町農業公社、2枚目:天理市環境連絡協議会

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

ページの先頭へ
Copyright © 2013 KINKI KANKYOKAN All rights reserved.
〒540-6591 大阪市中央区大手前1-7-31 OMM 5F 郵送の場合:「OMM ビル内郵便局私書箱111号」 (TEL 06-6940-2001/ FAX 06-6940-2022)