地域循環共生圏づくりの推進

同時解決事業の目標達成に向けた2つのポイント(2019年度)

更新日:2019年05月29日

同時課題解決事業*「竹生島・びわ湖北部の魅力発掘プロジェクト」の2年目となる今年度は、1年目の成果を踏まえ、地域資源の教材化により地域の価値をより高めるエクスカーションの開発とともに、その価値を持続的に守り、伝え、活かしていくプラットホームの強化に取り組みます。

1つ目のポイントであるエクスカーションの開発では、1年目は、ふるさと納税など地域外からの応援者を対象とし、竹生島の過去・今・未来のつながりを体感できる内容としました。竹生島をはじめとする琵琶湖を学ぶエクスカーションは、県外の学校から学習旅行等での活用ニーズがあることが、これまでのきんき環境館事業を通して分かったことから、2年目では、対象を学校とし、竹生島とその暮らし(個性)を地域内外の次世代の人材に伝えること(教材化)に着眼したものにしていく予定です。

2つ目のポイントは、地域の推進者の不在により課題解決に向けたプラットホームの創出・運営がなかなか進まないという状況を改善するために、地域外からの人材補完に繋がる機会づくりを継続します。1年目は、首都圏に在住・在勤する長浜市出身の若者に対して、本プロジェクトについて周知・啓発を行いました。2年目では、このプロジェクトに対して外部人材として直接的な関わりだけでなく、ふるさと納税など間接的な関わりなど、竹生島の未来を自分事のように思い、本プロジェクトに様々な形で関わりたいと思える共感力をもたらす機会づくりを行うことを想定しています。

今年度は事業の最終年度になります。地域資源の教材化と推進者の補完によるプラットホームの強化が、地域の環境課題と社会課題の同時解決に繋がると考えて支援に取り組んでいきます。

(蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)
*平成30年度持続可能な開発目標(SDGs)を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業

※きんき環境館では、地域循環共生圏の構築に向けたプラットホーム(多様な主体間の対話と協働の場)の創出・運営に対する助言・情報提供を行っています。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
地域循環共生圏:https://www.env.go.jp/seisaku/list/kyoseiken/index.html

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国時代から江戸時代まで鉄砲などの生産地として栄えた国友鉄砲の里(長浜市国友町)。この地域資源をESDの視点でどのように教材化できるのか。地域の皆さんと一緒に考えエクスカーションに仕上げてきます。

 

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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