地域循環共生圏づくりの推進

協働取組推進事業「子どもによる地域協働と海洋文化の醸成」

更新日:2013年08月08日

今年度、近畿で進められている協働取組推進事業について、もう一件の事業を紹介します。

大阪湾の環境は、産業発展の影響を受けて大きく変貌してきました。また、沿岸部は埋め
立てられ、人と海とのふれあいの場が減っています。協働取組事業「子どもによる地域協
働と海洋文化の醸成」のテーマは、子どもたちの活動や交流を通じて、海と人のつながり
をふたたび創ることです。大阪湾奥にある尼崎市と西宮市の子どもたちは、パドルボート
を海で体験したり、環境学習を一緒におこない、それぞれの地元が持つ魅力や課題を互い
に共有します。ふたつの地域の子どもたちの学びや活動をサポートしながら、大人たちは
持続可能な協働のあり方を子どもたちと一緒に考えていきます。

採択団体では、たとえば、大阪湾で育ったワカメを堆肥としてさつまいもや菜種を育てる
取組をおこなって、海と人のかかわりを子どもたちが学ぶプログラムを実践してきまし
た。ワカメ刈り取り風景の写真から、盛り上がっている様子が伝わってきます。
(事業の説明と写真を「人と自然とまちづくりと」より提供していただきました。)

さて、前回と今回のブログで、近畿での2つの協働取組推進事業について紹介しました。
事業に関わる多様な主体は、それぞれ独自の“強み”を持っているだろうと予想されます。
もし、自らは気付いていないような“強み”があるとすれば、その気づきを促したり、
より伸ばしていくような支援をできればと、きんき環境館では考えています。
その際には、これまでに培ったノウハウを活かせるでしょう。

(田中・きんき環境館)

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環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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