ESDの推進

ESD全国学びあいフォーラムin岡山が実施されました

更新日:2012年11月19日

11月4日(土)に環境省と岡山市が主催する「ESD全国学びあいフォーラムin岡山」が開催されました。

毎年東京で開催されていた「全国ESD学びあいフォーラム」ですが、今年度は2014年ESD最終年会合開催地である愛知県・名古屋と岡山市の2カ所で開催されました。

岡山開催にあたっては、近畿、ちゅうごく、四国、九州の4地域のEPO(環境パートナーシップオフィス)が協力し、西日本の各地域の事例発表とパネルディスカッションを行いました。

近畿からは、2010年度の「持続可能な社会づくりを担う事業型環境NPO・社会的企業中間スキーム事業」に採択された、滋賀県野洲市のNPO法人家棟川流域観光船と、野洲市環境保全課の合同発表で、NPO法人からは活動の背景、内容、事業化のポイントなど。行政からは、市民の想いを政策におとしこみ継続的に実施していくしくみづくりや、様々な主体とつなぐ役割について発表していただきました。

近畿、ちゅうごく(2カ所)、四国、九州と、それぞれの地域性に応じた多様な活動が発表されましたが、地域の様々なテーマや主体をつなぐESDコーディネーター的な役割を果たしているそれぞれの団体に共通していると思われるのは次の3点でした。
1、地域愛にもとづいている
※その地域出身である「地元愛」とは違い、必ずしもその地域出身やその地
域に住んでいなくても、地域を愛する気持ちだときんき環境館のスタッフ
では定義しています。

2、様々な主体が集う場(プラットフォーム)の創出機能を有している

3、様々な主体、テーマをつなぐ”翻訳機能”を有している

この3点は、地域に根差し、多様な主体間の中間支援をするうえで大切な要素ではないかと感じましたので、今後、事業を通してさらなる検証をしていきたいと思います。

ESDは、環境、福祉、国際、人権、歴史・文化等、様々なテーマを横断して、持続可能な地域づくりやその担い手を育てるという考え方です。どのテーマも実際には深く結びついて地域、社会を形成しています。切り口が多様であっても、出口は「持続可能な地域づくり」に向かっていくための、共通言語として、「ESD」という考え方も活用できるのではないか、ときんき環境館では考えています。

フォーラムの様子は山陽新聞で掲載されました。

1106 山陽新聞学びあいフォーラム

(成山 博子)

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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