ESDの推進
今年度も「ESD拠点ヒアリング」を実施します!~近畿地方ESD活動支援センター
更新日:2020年06月29日
近畿ESDセンターでは、学校教員が地域資源を活用したESDを実践するにあたって、「地域でESDを推進する拠点」がもつ専門性を活用し、地域ぐるみで相乗的にESDを推進できるよう、今年度もESD拠点ヒアリングおよび情報発信を行います。今年度は、4か所の拠点を訪問取材する予定です。
訪問が楽しみな4拠点について少しご紹介します。
山内エコクラブ(滋賀県甲賀市)は、過疎化が進む山内地域で、地域に住む一人ひとりが、大切な構成員として役割と生きがいを持ち、元気に暮らすことができる環境づくり(地域づくり)を目指して活動しています。活動のひとつである「山内ふるさと絵屏風づくり」では、地域の高齢者の暮らしの記憶を絵屏風にして記録し、地元小学校の子どもたちと一緒に絵解きをすることで、子どもたちに地域に誇りを持たせ、文化財や年中行事の継承に役立つ取組をしています。
さすてな京都(京都府京都市)は、京都市南部クリーンセンター環境学習施設です。ごみ処理施設に併設している特色を活かし、ごみ処理施設そのものを生きた教材として環境技術を学ぶことができます。「循環型社会の形成」、「低炭素社会の実現」、「自然との共生」をテーマに、工場見学とセットで学べるミニ講座や、子ども向け学習プログラムも用意されています。
竹中大工道具館(兵庫県神戸市)は、日本で唯一の大工道具の博物館です。今日ではテクノロジーの発達とともに、手道具を使う職人は急激に少なくなってきました。消えてゆく大工道具を民族遺産として収集・保存し、さらに研究・展示を通じて後世に伝えていくことを目的に設立されました。
花王エコラボミュージアム(和歌山県和歌山市)は、「温暖化する地球」「いのちとくらしを支える水」「生物多様性のもとに」の3つのテーマで、今地球でなにが起きているのかを知り、地球環境に配慮した暮らし方を探ることができます。また、企業の立場で原材料選びからごみに出すまでの製品のライフサイクルをどのように考えているのかを知ることができます。
これから秋にかけて、ソーシャルデイスタンス&感染予防の十分な配慮の下でヒアリングを行いたいと思います。
これら拠点の取材を通して知り得た情報は、ESDの視点で紐解き、学校の先生を応援する仕組みや授業に活かせるプログラムなどを交えたレポートとして、近畿ESDセンターのホームページにて随時紹介していきます。どうぞご期待ください。
以上、今回のESDサポート情報でした。
(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)
写真は、昨年(令和元年)度の拠点ヒアリングで訪れた南紀熊野ジオパークセンター(和歌山県東牟婁郡串本町)です。
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正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。
国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。
持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。
各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。