地域循環共生圏づくりの推進

参加者目線に配慮したエクスカーション創出による地域環境課題解決を目指して

更新日:2018年12月27日

同時解決事業*「竹生島・びわ湖北部魅力発掘プロジェクト」では、竹生島の保全活動を持続させる経済的基盤の構築に向けて、その一助となるエクスカーションの開発に取り組んでいます。

エクスカーションの開発に向けて、10月にプラットホーム会議で地域資源の発掘とコースの検討、11月にコース案内者との協議を行いました。そして、第1回目の試行を12月6日(木)に実施しました。当日、雨で足元が悪かったのですが、竹生島でのタブノキ植樹現場の見学以外は、概ね予定通り実施することができました。

後日、案内者・事務局・参加者で振り返りの機会を持ちました。そこでは、「参加者と散策することにより想定以上に時間がかかった。」「出発から竹生島に着くまでトイレの場所がない。」「雨の時や竹生島に渡れない場合の代案のメニューを考える必要がある。」「参加者が昼食を選ぶようにできないか。」といった改善に係る意見があり、コース内容を充実させることに加えて、食事・トイレ、荒天時の対応といった参加者の満足度を高めるための検討がまだまだ必要であることが共有できました。

今回のような試行の機会では、机上で考えた想定以上のことが明らかになります。今後は明らかになった課題を一つずつ精査し、エクスカーションの質を高めていくことが必要です。また、満足度の高いエクスカーションの創出・運営を地域が主体となって進められるように、関係者による共有や地域外からの参加者とのコミュニケーションの支援を引き続き行っていきます。

(蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)

*平成30年度持続可能な開発目標(SDGs)を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業

 

 

 

 

 

 

 

 

エクスカーションは自然条件により臨機応変な対応が求められます。今回の試行から、降雨時の代案の重要さが共有されました。地域の推進者が「お客様」の目線を意識して、取組の質を高める過程を楽しめるような工夫が大事だと考えています。

 

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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