多様な意見交換の場づくり

活動で得られた知見・ノウハウの共有によって地域循環共生圏づくりをもう一歩先に進める~採択団体中間共有会開催報告~

更新日:2022年08月31日

 8月30日(火)に「環境で地域を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業(以下、「地域循環共生圏PF事業」)」で採択された近畿の4つ活動団体が集まる“中間共有会”をオンラインで開催しました。この会では、互いの取り組みから学び合うことで、地域での実践に活かしたり、プラットフォームのチーム形成に寄与することを目的としています。
 昨年度までは、秋頃に全国の採択団体が一堂に集う“中間報告会”という場が設定されていましたが、参加者はほぼ地域コーディネーターのみで、地域コーディネーターと地域で繋がっている関係者(以下、「コアメンバー」)まで十分に他地域の情報が届いていない状況が課題として見られました。
 今年度は、地域ブロックごとに”中間共有会“という場が開催されることとなりましたので、近畿ブロックでは、地域コーディネーターだけではなく、コアメンバーとして地域循環共生圏づくりに関わっているプラットフォームメンバーの方にも参加を呼びかけました。
 今年度は近畿の活動団体はすべて採択2年目ということもあり、地域循環共生圏について地域内での理解が進んできたこのタイミングで、事業化支援等の次のステップに進んでいただくきっかけとするため、他地域のステークホルダーや地域コーディネーターの方と対話していただくように、ワールドカフェ形式を採用して対話を促しました。その結果、「課題解決に繋がる助言や実践事例などが聞けた」、「今後の方向性をチーム内で話し合いたい」と言った意見が聞かれたことから、他地域の具体的な取り組みを知ることで自分たちの地域を振り返る機会になり、今後のそれぞれの活動がさらに進んでいくのでないかという期待が持てました。

★地域循環共生圏づくりのコツや留意点、絶対に押さえておきたいポイントについては、他にもたくさんご紹介していますので、ぜひこちらもご参照ください。(蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)

※地域コーディネーター:地域循環共生圏をつくっていこうと考えている人。地域のキーパーソンとして関係者間の調整等を行ったり、地域全体を俯瞰してみることができる資質が求められる。(『地域循環共生圏創造の手引きver1.1』(環境省2021年6月)2Pより一部引用)

キャプション:グループワークでは地域コーディネーターが固定され、それ以外の方がターンごとに変化するワールドカフェ形式を取り、多くの方同士で意見交換する機会を創出しました。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

ページの先頭へ
Copyright © 2013 KINKI KANKYOKAN All rights reserved.
〒540-6591 大阪市中央区大手前1-7-31 OMM 5F 郵送の場合:「OMM ビル内郵便局私書箱111号」 (TEL 06-6940-2001/ FAX 06-6940-2022)