ESDの推進

京都府地球温暖化防止活動推進センターの魅力発見! ~近畿ESDセンター 学校教員のESD推進を応援する拠点の取材~

更新日:2022年06月30日

近畿地方ESD活動支援センターでは、2017年の開設以来毎年、近畿内の博物館・環境学習施設・社会教育施設など地域に根差して学びを提供する拠点を取材し、学校の先生たちのESDの授業づくりに生かせるように、近畿ESDセンターホームページで紹介しています。

今年度は、京都府地球温暖化防止活動推進センター(京都)、国立曽爾青少年自然の家(奈良)の2つの拠点に取材を行う計画です。
6月22日に、今年度1つ目の拠点となる京都府地球温暖化防止活動推進センター(京都市中京区)を訪問し、取材を行いました。お話を伺ったのは、事務局長の川手さん、事務局次長の浅井さん、事務局の河田さんの3名です。

活動報告書の冊子に目を通させていただくと、まず、目に留まったのが、「私たちが目指すのは、『脱炭素型のステキな京都』です。」というフレーズです。京都の歴史・文化を大切にしながらも、持続可能な京都のあり方を見据えて、様々な立場の方々との連携活動にきめ細かく取り組まれている様子がよく分かりました。

そして、活動についてお話を伺っていたときに登場したのが、目を見張るような巨大ハンバーガー。思わず、訪問した私たちの口から「すごい!」の声が。これは、学校や地域のイベントなどで使われる出前講座用の体験グッズだそうです。題して、「ハンバーガーの向こう側」フードマイレージ教材です。パンの原料小麦はアメリカから、肉はニュージーランドから輸入といったように、遠い外国からの輸送にはどれだけのCO₂が排出されているか、ビーチボール地球儀も使いながら視覚的にイメージすることができます。

この他にも、LEDと電球のエネルギー量を比較体験できるものなど、アイデアに富んだ教材を沢山ご紹介いただきました。また、温暖化センターの皆さんのチームワークも素晴らしく、ステキな京都を目指すステキな仲間という印象でした。京都府地球温暖化防止活動推進センターが行っている教育普及活動も含めて、後日、近畿ESDセンターホームページ「学校教員のESD推進を応援する拠点レポート」としてお届けしますので、ご期待ください。

以上、今回のESDサポート情報でした。

(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

巨大ハンバーグが子どもたちの心を鷲掴み。
気候変動や脱炭素に関する知識が豊富で、丁寧に説明してくださる京都府温暖化防止センターの職員の方々

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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