ESDの推進

地域ESD拠点登録のニューフェイス「国立曽爾(そに)青少年自然の家」

更新日:2022年04月26日

学校現場・社会教育の現場では、さまざまな主体が地域や社会の課題解決に向けた学びの機会の創出に取り組んでいます。

国連で採択された「ESD for 2030」を受けて、令和3年5月31日に策定された「我が国における『持続可能な開発のための教育(ESD)』に関する実施計画 (第2期 ESD 国内実施計画)」では、優先行動分野2『学習環境の変革』において、多様な学習機会の確保の必要性が盛り込まれています。

〈政府は、学校内外における青少年の体験活動の推進、体験活動の充実に向けた 取組を支援する。また、地域の学校や自然学校と連携して実施する自然観察会や自然環境学習等により、子供たちが自然とふれあう機会を創出する。〉(第2期ESD国内実施計画より一部抜粋)

ESD活動支援センターでは、そうした現場のESDを支援・推進する組織・団体等を、「地域ESD活動推進拠点(地域ESD拠点)」としてご登録いただく制度を設けています。

この4月に新たな登録団体として「国立曽爾青少年自然の家」が加わりました。近畿では12番目の登録拠点となります。

国立曽爾青少年自然の家は奈良県宇陀郡曽爾村に位置し、倶留尊山(くろそやま)の裾野に広がる広大な高原の中にあり、秋にはススキが一面を覆い雄大な景色が広がります。ここでは、まさに自然を活用した数々の活動プログラムが組まれています。

また、森林環境教育(森林ESD)の構想として、「生命を学び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養う」「豊かな創造性を備え持続可能な社会の創り手となる」を掲げて人材育成に取り組んでいます。

社会教育・青少年教育施設として、自然体験活動を通したESD支援や指導者養成の研修機能も備えています。 こういった特長を生かし、今後、近畿ESDセンターや他の地域拠点とも連携して「ESD推進ネットワーク」を盛り立てていただき、共にESDを推進していきたいと思います。

地域ESD拠点登録にご関心のある団体の皆様、ESDの授業や取組を進めるにあたり支援先を探しておられる学校教員の方など、是非、近畿ESDセンターまでご連絡いただければと思います。

以上、今回のESDサポート情報でした。

(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

■キャプション:地域ESD活動推進拠点に登録された「国立曽爾青少年自然の家」

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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