ESDの推進

「ESD for 2030」を受けて 第2期ESD国内実施計画(案)パブリックコメント募集中!

更新日:2021年04月28日

2019年に開催された第74回国連総会において、新しいESD国際推進枠組「持続可能な開発のための教育:SDGs実現に向けて(ESD for 2030)」が採択されました。これまでのDESD「持続可能な開発のための教育の10年」と、GAP「ESDに関するグローバルアクションプログラム」を基盤として、SDGsの達成に向けて、より公正で持続可能な世界を構築することを目指し、行動を拡大することを目的としています。 

この「ESD for 2030」を国内で展開していくために、日本でも国内実施計画の策定が進められ、現在「我が国における『持続可能な開発のための教育(ESD)』に関する実施計画(第2期ESD国内実施計画)(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)が行われています。

この機会をESD推進に取り組む方々にご活用いただくために、4月26日にESD推進ネットワーク(全国・地方ESD活動支援センター)が主催して説明会をオンラインで開催しました。案の策定に携わった環境省・文科省から概要説明を受け、参加者はそれぞれの立場でESDの次の展開に向けて考えを深める機会となりました。

今回の実施計画では、GAPでも示された、ESD推進における5つの行動優先分野(①政策的支援、②機関包括的アプローチ、③教育者、④ユース、⑤地域コミュニティー)は継続しつつも、異なる分野間の連携が特に強調されています。ステークホルダー間のパートナーシップの促進として、全てのステークホルダーにおいて、各領域で育ってきたネットワークをつなぐネットワークの重層化を目指しています。

ここでは、ESD活動支援センターの大きな役割としてESDのネットワーク化も挙げられています。地域の実態に応じた助言や支援が行われるようにESD活動支援センターが広域的なハブとなってESD推進ネットワークを運用し、地域の優れた成果事例を全国レベルで共有することで、ESD活動の横展開を図るというものです。

今年度、ESD活動支援センターでは、全国・各地方ESDセンターが連携して、全国でESDに関するテーマ別の学び合いを展開していきます。 7月頃にはご案内できる予定ですのでご期待ください。

第2期ESD国内実施計画(案)に対するパブリックコメントは、5月6日23時59分が受付締め切りとなっていますので、ぜひこの機会もご活用ください。

以上、今回のESDサポート情報でした。

(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)


近畿地方ESD活動支援センターは、地域を基盤にESD推進におけるネットワーク構築を目指しています。ぜひ近畿ESD活動支援センターのホームページもご覧ください。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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