多様な意見交換の場づくり

他者との協働こそが持続可能な社会を創り出す~地球環境基金助成金説明会を開催します!~

更新日:2021年10月06日

 きんき環境館では、環境保全活動及び協働取組の推進を目的とした「地球環境基金と環境省地方環境パートナーシップオフィスの業務連携協定」に基づき、地球環境基金助成金説明会の開催に毎年協力しています。
 全国8カ所のEPO(環境パートナーシップオフィス)が協力して開催される説明会ですが、本年の説明会では、第1部(セミナー型の情報提供)の場において、それぞれのEPOが各地の地域性等を活かしたテーマを設定し、実践事例紹介等を行う予定です。

 近畿では、「循環型社会形成」をテーマに設定しました。近畿には、かつて都とそれを支えるまちがあり、都に献上する質の高い生産物と確実な流通・消費の関係性を育む文化が生まれたという背景があります。ジオパークの視点で読み解くと、それは関係性が築きやすい地形(河川と平地で行き来することができる)であったことが要因ではないかと考えられます。
 また、近江商人の「三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」に代表されるように、お互いのことを支え合う関係、他者と協働し、他者を想いやる気持ちが人々の素地にあります。こういった協働による循環型社会形成は近畿の地域特性であと考えています。このような視点を説明会にプラスすることで、申請を予定されている団体の方々が現在の事業構想をもう一度振り返って申請内容をブラッシュアップしていただくことにつなげたいと考えています。

さらに下記点にも配慮して、より持続可能な社会づくりへの学びにつながる事例紹介や情報提供を行えるよう調整しています。
・ESDで育みたい能力・態度のうち、特に「連携性」「相互性」を重視されている取り組みを紹介する。
・第5次環境基本計画で提唱されている「地域循環共生圏」の創造に向けた環境と経済の両立に向けた取組成果を共有する。

 説明会の案内はインフォメーションでも紹介していますのでご覧ください。現時点では、まだ参加枠に余裕がありますので、来年度の事業運営における資金獲得方法を検討されている方は、ぜひ一度お問い合わせください。
(蒔田 コミュニケーションディレクター・ジオパーク専門員)

地球環境基金は、環境NGO・NPOの自主性、自立性、多様性を尊重しつつ、他の支援組織や事業者、行政と協力し、その活動を支援しています。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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