多様な意見交換の場づくり

相互理解と地域愛を育む対話の場

更新日:2016年10月31日

和歌山県印南町では現在でも残る豊かな自然や、平安から続く歴史、食品加工の文化など地域の宝を次世代に伝える取り組みを多様な団体が行っています。しかし、個々で熱心に取り組むものの、それが地域全体に広がっていかないという現状があります。その要因の一つとして、団体同士の取り組みについて知る機会が少ないため、地域に対する思いや活動成果が共有されていないことが関係者へのヒアリングで分かってきました。

そこで、印南町の未来を見据えた取り組み機運を地域全体で高めることを目的に、多様な団体が顔を合わせ、相互理解を促す意見交換会を10月26日に実施しました。意見交換会では、9団体16名の参加者に、それぞれの活動の魅力のアピールを行っていただきました。これまでの「何をやっているか」という説明から一歩進み、活動の魅力を「見える化」して伝えることにより、地域の共感を得ることにつなげるためです。

参加者の皆さんは対話を通して、地域に対する思い、自分たちの活動の良い点、うまくいくコツなどを共有し、団体同士による新しい連携の手がかりが見つかったようです。

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写真:印南町を流れる切目川では、江戸時代に水害を防ぐために地域が力を合わせて行った治水事業の歴史について、子どもたちが地域を愛する心を育むための教材化に取り組むグループがあります。

環境教育等促進法

正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。

協働取組

国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。

ESD

持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。

地域循環共生圏

各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方。

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