多様な主体による協働取り組みの創出
千年の暮らし・生態・風景を宝物として見るために -近江八幡・島の地域資源を活かす
更新日:2017年09月21日
平成29年度の「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」の採択団体であるヨシネットワークでは、近江八幡円山地域でのヨシの価値の掘り起こしに取り組んでいます。地域の暮らし・生態・風景の価値をあらためて見直し、人と自然の関わりを学ぶ新しい教材へと進化させることを目指しています。
円山地域は島(しま)という学区に含まれています。古い地図からは、かつて内湖・ヨシ原・水郷に囲まれた地域であり、まさに島であったことがわかります。中世まで遡る地域の古文書からも、水辺に隣接して営まれた同地域の「暮らし」が垣間見られます。貴重な資料を紐解くことで、円山の風景の価値がさらに意義深く感じられることがわかってきました。
このような地域の価値を次の世代へと伝えていくためには、上質な素材を掘りおこし、“教材”として物語を紡ぎ、心に残すことができるよう提供していくことが必要です。何の手がかりもなく地域を歩いたときとは違って、かつて「島」であったことを気付かせるための、導入の工夫が要になっていきます。きんき環境館では、地域資源を掘り起こすことから、一歩進んで、こうした気づきを促すための教材づくりの支援をおこなっています。
写真は、昨年度実施した試行ツアーで訪れた地域の神社です。
地域の祭りを継承する世代を超えたつながりも、地域の宝物だと言えるでしょう。
(科学コミュニケーター 田中)
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正式名称は「環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律」(平成23年6月改正)。環境行政への民間団体の参加と、多様な主体による協働を推進するための規定が多く盛り込まれている。
国民、民間団体等、国又は地方公共団体がそれぞれ適切に役割分担しつつ、対等の立場において相互に協力して行う環境保全活動、環境保全の意欲の増進、環境教育その他の環境の保全に関する取組。
持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)。一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境と関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育。
自ら行う事業により収益を上げ、活動資金を確保する環境NPO。持続可能な社会を実現するために、地域資産の活用・保全を通じて地域社会を活性化し、地域の社会変革をたらす事業型の環境NPOの活躍が期待さている。